歯周病は、歯茎や歯を支える骨に影響を与える疾患で、進行すると歯を支える骨が失われてしまいます。歯周病の原因と予防法について詳しく説明します。
【歯周病の原因】
- 歯垢(プラーク)の蓄積: 歯垢は、食べ物のカスや細菌が歯に付着して形成されます。これが取り除かれずに時間が経過すると、歯茎に炎症を引き起こす原因となります。歯垢が硬くなると歯石となり、さらに炎症が悪化します。
- 不十分な歯磨き: 正しい歯磨きができていないと、歯垢が取り除かれずに歯周病が進行します。特に歯と歯茎の境や歯と歯の間など、磨きにくい場所に歯垢が溜まりやすいです。
- 喫煙: 喫煙は歯周病のリスクを高めます。タバコに含まれる化学物質が歯茎の血流を悪化させ、歯周組織が健康を保ちにくくなります。
- 糖尿病や免疫力低下: 糖尿病などの慢性疾患があると、免疫系の働きが弱くなり、歯周病が進行しやすくなります。
- 遺伝的要因: 一部の人々は、遺伝的に歯周病にかかりやすい体質を持っています。
- 不規則な食生活やストレス: 栄養不足やストレスも免疫力に影響を与え、歯周病を引き起こしやすくします。
【歯周病の予防法】
- 正しい歯磨き: 1日2回、朝晩3分以上かけて丁寧に磨きましょう。歯ブラシは毛先が柔らかいものを選び、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切です。毛先が広がらない程度の優しい圧で大丈夫です。また、歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果的です。
- 定期的な歯科医院での検診: 定期的に歯科医院を訪れ、プロフェッショナルなクリーニングを受けることで、歯石を除去し、歯周病を予防できます。
- 禁煙: 喫煙は歯周病の原因となるため、禁煙することで予防効果があります。
- バランスの取れた食生活: ビタミンCやカルシウムを多く含む食べ物を摂ることで、歯周組織を強化し、歯周病のリスクを減らせます。また、甘いものを摂りすぎないことも重要です。
- ストレスの管理: ストレスが免疫系に影響を与えるため、リラックス法や適度な運動でストレスを軽減することが予防に役立ちます。
- 早期発見と早期治療: 歯周病は初期段階では痛みを伴わないことが多いですが、歯茎が腫れたり出血したりした場合は、早期に歯科医師に相談することが重要です。

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