神経を取った歯(根管治療を受けた歯)は、神経がなくなることで血液供給が途絶え、栄養が不足し、歯の強度が低下することがあります。このため、神経のない歯は次のような特徴があります。
【神経を取ることの歯への影響】
- 1.乾燥しやすくなる
神経が取り除かれると、歯内部の水分や栄養が供給されなくなります。これにより歯が乾燥し、硬くなりすぎて割れやすくなる可能性があります。 - 2.脆くなる
神経がある歯は柔軟性を持っていますが、神経を取ることでその柔軟性が失われ、特に噛み合わせの圧力を受ける部分では亀裂が入りやすくなります。これが原因で歯が折れやすくなることがあります。 - 3.歯の色が変わることがある
神経を取った後、歯の内部が変色することがあります。これは神経がなくなったことにより、歯の色が暗くなるためです。
当院では強度を保つために柔軟性のあるグラスファイバー製のポストを使用させていただくことをお勧めしています。
【ファイバーポストの利点】
- ・自然な強度と弾力性
ファイバーポストは、弾力性を持っています。これにより、歯にかかる力を分散しやすくなり、歯の破折のリスクを軽減できます。 - ・光透過性
ファイバーポストは、歯の色に近いので、見た目が自然です。特に前歯など目立つ部分に使用するときに、審美的な利点があります。 - ・金属アレルギーの心配がない
ファイバーポストは金属を使用していないため、金属アレルギーがある人でも安心して使用できます。 - ・耐久性
ファイバーポストは丈夫でありながら、柔軟性も持ち合わせているため、破損しにくく、長期間使用可能です。
【まとめ】
神経を取った歯は自然な歯に比べて強度が低くなるため、可能な限り神経を取ることのないよう、虫歯が小さいうちに治療ができるように定期検診に通いましょう。残念ながら神経を取ることになってしまった場合、根管治療後には、クラウンやポストなどは歯を補強することのできる材質のものを使い歯の機能や強度を保つ必要があります。
もし治療後の歯に不安がある場合は、当院に相談して適切な対策をとることが重要です。

東京マール歯科日本橋院