小児歯科
子供の虫歯
子供が虫歯になる原因とは
基本的には大人と同じく、清掃不良と糖質の取る量・頻度が多いことが大きな原因となります。奥歯が生えそろう2~3才頃に初めて虫歯になる子どもが増えます。
虫歯にならない為に
気をつけるポイント
仕上げ磨き
一番の原因となる細菌を停滞・増殖させないよう、10歳頃までは仕上げ磨きをしてあげましょう。
糖質摂取について
糖質の摂り方は、量を減らすことも大切ですが、摂取の頻度や時間を減らすことも大切です。
フッ素塗布
萌出したばかりの歯は脆いため、定期的に歯科医院でフッ素塗布をしてもらいましょう。
虫歯菌について
感染の窓とは
「感染の窓」とは、虫歯菌に感染する可能性が高まる期間を指します。乳歯期における感染の窓は、乳歯の奥歯が生えそろう1才7か月から2才7か月の頃で、この時期に大人から虫歯菌が感染しやすいと言われています。
子どもの虫歯予防は妊娠期から始まる
子どもの虫歯予防はお母さんの妊娠期から始まっています。育児に参加する周りの大人の口腔内細菌を減らすことも重要です。
虫歯菌の伝播時期
最近の研究では、生後4か月に母親の口腔細菌が子どもに伝播していることが確認されています。
食器の共有と口腔細菌
食器の共有は離乳食開始期の生後5〜6か月から始まりますが、それ以前から親から子どもに口腔細菌は感染しています。
(日本口腔衛生学会より)
子供の虫歯予防
歯医者で行うケア
日常の歯磨きで落としきれないバイオフィルムを、歯石取りや歯面清掃で除去しましょう。また、3〜6か月に1度、高濃度のフッ素の塗布をしてもらいましょう。
自宅で行うケア
朝晩のお子さん本人の歯磨きに加え、保護者の仕上げ磨きは10歳頃までは必要になります。また、歯並びによってはフロスが必須です。必要性や使い方を歯科医師・歯科衛生士から教わりましょう。
赤ちゃんの歯について
赤ちゃんの歯が生える時期
生後5~6か月頃、1番初めに下の真ん中の歯が生えてきます。
歯が生えそろう時期
2才〜2才半頃に完成します。
赤ちゃんの歯磨きについて
歯磨きを始める時期
歯の生え始める5〜6か月頃まではガーゼで拭いとるだけでも大丈夫ですが、徐々にブラシに慣らしていきましょう。臼歯はデコボコしているため、ガーゼでは清掃が不十分です。遅くとも第一乳臼歯の生え始める1才半頃にはブラシでの仕上げ磨きができるようにしておきましょう。
オススメの歯ブラシ
リング状の持ち手の歯ブラシは握力の弱い小さなお子さんも持ちやすく、喉つき防止になり、安心です。仕上げ磨きには柄が長く、ヘッドの小さい歯ブラシを使いましょう。
歯磨きを嫌がらせないコツ
歯が生えていきなり硬い歯ブラシで口の中の触るのではなく、月齢の浅いうちからシリコン製のブラシや、歯がため、ガーゼなどでお口の中を触られることに慣らしていきましょう。歯磨き歌を歌いながら、楽しい雰囲気で磨いたり、お子さんが手鏡を持てるようになったら、自分の口腔内を見てもらいながら磨くと良いでしょう。歯磨きジェルの味を何種類か用意して、どっちの味が良いかなど本人に選んでもらうのもオススメです。