予防歯科
予防歯科について
予防歯科とは
虫歯や歯周病などの口腔内の病気を未然に防ぐことを目的としています。
予防歯科の重要性
当医院は歯科衛生士担当制となっております。定期検診では毎回同じ歯科衛生士が担当しますので、患者さんのお口の中や細かい状態の変化に気づくことができます。
定期検診について
定期検診を行うメリット
数ヶ月から半年に一度、プロフェッショナルクリーニングを行い、歯石・バイオフィルムの除去を行うことで、虫歯や歯周病の予防、再発しにくい環境を作ります。
また、虫歯や歯周病の早期発見ができるため、結果的に治療の回数や総医療費を抑えることができます。
定期検診で行うこと
保険内でできること
- 歯周検査(歯周ポケットの測定、歯垢の付着度合の確認、噛み合わせのチェックなど)
- 歯石取り
保険外でできること
- PMTC
エアフロー(パウダーと水を吹きかける)、機械のラバーブラシを用いてバイオフィルムの除去を行います。最後に虫歯予防のフッ素を塗布します。
定期検診の通院頻度について
患者さんの口腔内の状態によって様々ですが、2〜6ヶ月毎です。
バイオフィルムや
歯石について
バイオフィルムとは
微生物の集合体のことで、口腔内の細菌の塊である歯垢(デンタルプラーク)もバイオフィルムのひとつです。
複数の細菌が複雑に絡み合い増殖した膜状のものがバリアとなり、薬剤や体内の免疫系が作用しにくい特徴があります。
歯石とは
プラークが唾液中に含まれるカルシウムやリン酸と結合し、石灰化して歯石となります。歯石自体は無機質のため、細菌は存在しませんが、表面がでこぼこしているため、さらに汚れがつきやすく、細菌の温床となります。歯ブラシで磨き落とすことができないため、歯科医院で専門の器具で除去する必要があります。
歯茎の検査の概要
目盛りのついた器具を歯と歯茎の境に入れて、歯周ポケットを図ります。2mmまでは問題ありませんが、3mm〜5mmは中等度歯周病、6mm以上となると重度歯周病です。
PMTCについて
PMTCとは
Professional Mechanical Tooth Clean(専門的な機械歯面清掃)の略称です。通常の歯磨きでは落としきれないバイオフィルムを除去します。虫歯・歯周病を予防する目的で行い、口臭の予防や、着色汚れも取ることができます。
PMTCの流れ
歯垢の確認
まず初めに、患者様の歯垢の状態をチェックし、歯垢の染め出しを行います。
エアフロー
専用の機械で、パウダーと水を混ぜ、吹き付けて洗浄していきます。
トリートメント塗布
歯石が付着している場合、まず細かい部分までしっかりと歯石を除去します。その後、歯の表面に付着した着色汚れも取り除き、研磨を行って滑らかな仕上がりにします。さらに、トリートメントを塗布することで、歯の表面を保護し、歯本来の色を回復させます。
フッ素塗布
仕上げに口腔内を洗浄し、歯の強化を目的としたフッ素を塗布します。汚れのない歯面にフッ素を塗布することで、より多くのフッ素を吸収できます。